元首相の細川護熙さん、ふすま絵「四季山水花鳥図」を高野山の寺院に奉納
弘法大師空海が開いた高野山真言宗の総本山・金剛峯寺(和歌山県高野町)で最高位の僧侶となる第525世寺務検校執行法印[じむけんぎょうしぎょうほういん]に、高野山内の總持院[そうじいん]住職、宮田永明[えいみょう]大僧正(75)が就任した。これに合わせ總持院に元首相の細川護熙さんが描いた32面の色鮮やかなふすま絵「四季山水花鳥図」が奉納された。
總持院は高野山の別格本山で、古くから細川家とゆかりがある。細川さんは總持院から依頼を受けて、1年以上かけて32面のふすま絵を完成させた。
下地全面に金箔[きんぱく]を貼り、緑青や代赭[たいしゃ]などさまざまな顔料で着彩。縦1・8メートル、長さ38メートルの長大な画面を絵巻風に生かし、四季山水の壮大なパノラマ風景を描き上げた。
「主題は御大師様(空海)の旅」と細川さん。「御大師様に見立てた太陽に、生まれ故郷の讃岐富士を配するなどして、四季という輪廻転生の世界を表現した」という。宮田法印は「大変な大作を描いていただき感激している。将来は少しでも一般公開できるようにしたい」と話した。法印は1年間、弘法大師の名代として山内の重要な法会や儀式の導師を務める。(宮下和也)
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