5月の電気ガス、全社値上がり 再エネ賦課、LNG高で
大手電力10社が28日発表した5月(4月使用分)の家庭向け電気料金は、前月に比べ全社で値上がりとなった。再生可能エネルギーの普及に向け、料金に上乗せされる賦課金が上昇することが影響する。
ガス料金も原料となる液化天然ガス(LNG)の輸入価格上昇を要因に、大手都市ガス4社全てで値上がりとなる。
各電力の標準家庭向け料金の上昇幅は、中部が579円、東京が561円、東北と関西が543円、九州が520円、中国が514円、四国が511円、沖縄が499円、北陸が457円、北海道が441円となる。
経済産業省が2024年度の再エネ賦課金単価を1キロワット時当たり3・49円と、23年度から2・09円引き上げることを発表しており、この分が電気料金に反映される。
ガスの標準家庭向け料金は、東邦ガスが47円、大阪ガスが46円、東京ガスが43円、西部ガスが35円上昇する。
電気・ガスの5月使用分については、政府が価格抑制のための補助金を現在より半減させる方針で、その影響は6月料金に表れる。
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