熊本港、新たなガントリークレーン運用開始 高さ51メートル 貨物需要の増加に対応
熊本県は25日、熊本市西区の熊本港で、コンテナ積み降ろしに使う新たなガントリークレーンの運用を始めた。台湾積体電路製造(TSMC)をはじめとする半導体関連企業の集積や、交通アクセスの改善に伴う貨物需要の増加に対応していく考えだ。
県港湾課によると、これまでのガントリークレーンは2012年10月に静岡県から購入した中古品で、製造から半世紀以上が経過し、修繕費もかかっていた。そのため、より安全で安定的に使用できるよう新たなクレーンを整備した。幅85メートル、高さ51メートルで、総事業費は約15億円。故障した時などの代替機として既存のクレーンを残す。
新型コロナウイルス禍を経て、熊本港の貨物利用は増加傾向にあるという。県は、熊本西環状道路や中九州横断道路などの交通網が充実すれば、貨物需要が一層高まるとみている。
現地であった完成式で木村敬知事は「熊本港の利用がさらに進み、世界に開かれた港として発展してほしい」と期待した。(川野千尋)
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