TSMC工場の稼働後初、熊本県が水質調査 地下水などへの影響を点検
熊本県は15日、台湾積体電路製造(TSMC)が菊陽町の熊本第1工場で昨年12月に量産を開始して初めてとなる水質調査に入った。工場からの排水が周辺の地下水などに影響を及ぼさないかを県が独自に点検。専門家の意見を踏まえ、公表するか検討する。
県は2023年8月から、水質汚濁防止法が定める調査とは別に、法規制外の物質である金属18種類、有機フッ素化合物(PFAS)250種類、その他の化学物質1万種類を調査している。
全13カ所で採水。セミコンテクノパーク(合志市、菊陽町)周辺では、工場内の井戸水を含めて7カ所の地下水を対象にしている。このほか、熊本市の熊本北部浄化センターでは排水を調査。坪井川は3カ所、有明海は1カ所で水質を調べる。これら12カ所の水質と比較するために、白川の1カ所でも採水する。
県は3月にも専門家でつくる委員会を開き、工場稼働前後の数値も示して意見を求める。数値を公表するかどうかを含め、検討してもらう。
地下水は年に2回、排水と河川、海の水は年4回のペースで調べていく。(川野千尋)
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