合志市、子どもの願い募る「いけんばこ」 独自の少子化対策に…市在住の小学生以上が対象 ネットで投稿「何でも教えて」

熊本日日新聞 2025年1月16日 11:45
インターネットから投稿できる「こども・若者☆いけんばこ」を周知するチラシ
インターネットから投稿できる「こども・若者☆いけんばこ」を周知するチラシ

 合志市が、子どもや若者からインターネットで意見を募る「こども・若者☆いけんばこ」と、保護者向け子育てアプリ「Kokoa(ココア)」を運用している。いずれも2024年10月に始めたもので、独自の子育て支援、少子化対策として活用する。

 市人口は6万5192人(11月末現在)。市によると、住民の流入で人口は増えているが、17年度に659人だった出生数は、23年度は558人と減少傾向にある。このため、子育て世帯の支援につながる2事業に取り組むこととした。

 「いけんばこ」の対象は市内に居住、通学する小学生以上。スマートフォンやタブレット端末から投稿できる。学校や普段の生活で感じた意見や要望を、年齢と性別、住んでいる地域とともに挙げてもらう。

無料でダウンロードできる、合志市の子育て支援アプリ「Kokoa」のチラシ
無料でダウンロードできる、合志市の子育て支援アプリ「Kokoa」のチラシ

 投稿された意見は、庁舎内で共有し、子育て支援策の参考にする。この2カ月で、「静かに勉強できる場所をつくって」「交通渋滞が嫌だ」など約20件が寄せられた。市こども未来課は「学校のことやおうちのことなど、何でもいいので教えてほしい」と話す。

 「ココア」は、子どもの予防接種スケジュール、妊娠の経過などを母子手帳と併用して記録できるほか、子育て関連の情報、イベントもアプリ内で告知。遊び場や保育施設、医療機関の検索機能もある。夫婦で情報を共有でき、複数の子どもにも使える。英語や中国語など10カ国語に対応。事業費は88万円。

 いずれも無料で使用可。市こども家庭課は「支援が必要な人に届け、子育てしやすい環境を整えたい」としている。(豊田宏美)

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