合志市、子どもの願い募る「いけんばこ」 独自の少子化対策に…市在住の小学生以上が対象 ネットで投稿「何でも教えて」
合志市が、子どもや若者からインターネットで意見を募る「こども・若者☆いけんばこ」と、保護者向け子育てアプリ「Kokoa(ココア)」を運用している。いずれも2024年10月に始めたもので、独自の子育て支援、少子化対策として活用する。
市人口は6万5192人(11月末現在)。市によると、住民の流入で人口は増えているが、17年度に659人だった出生数は、23年度は558人と減少傾向にある。このため、子育て世帯の支援につながる2事業に取り組むこととした。
「いけんばこ」の対象は市内に居住、通学する小学生以上。スマートフォンやタブレット端末から投稿できる。学校や普段の生活で感じた意見や要望を、年齢と性別、住んでいる地域とともに挙げてもらう。
投稿された意見は、庁舎内で共有し、子育て支援策の参考にする。この2カ月で、「静かに勉強できる場所をつくって」「交通渋滞が嫌だ」など約20件が寄せられた。市こども未来課は「学校のことやおうちのことなど、何でもいいので教えてほしい」と話す。
「ココア」は、子どもの予防接種スケジュール、妊娠の経過などを母子手帳と併用して記録できるほか、子育て関連の情報、イベントもアプリ内で告知。遊び場や保育施設、医療機関の検索機能もある。夫婦で情報を共有でき、複数の子どもにも使える。英語や中国語など10カ国語に対応。事業費は88万円。
いずれも無料で使用可。市こども家庭課は「支援が必要な人に届け、子育てしやすい環境を整えたい」としている。(豊田宏美)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本の教育・子育て-
御船中教諭を懲戒免職 飲酒運転で自損事故 熊本県教委
熊本日日新聞 -
4教科で全国平均下回る 24年度、熊本県学力・学習状況調査
熊本日日新聞 -
【とぴっく・水俣市】小学生がそば打ち体験
熊本日日新聞 -
「夢はきっと見つかる」 車いすテニスのパラ代表・川野選手、上天草市で講話
熊本日日新聞 -
28年前の手作り紙芝居、母校に 「通潤橋学習に役立てて」 97年度浜町小6年生制作 矢部小に寄贈
熊本日日新聞 -
「埋めない」タイムカプセル、城野印刷所(益城町)が新事業 管理施設で保存
熊本日日新聞 -
熊本県公立高前期選抜、5680人挑む 全日制の41校 志願倍率最高は第一高英語コース
熊本日日新聞 -
ラグビーの魅力伝授 元日本代表の田沼さん 氷川町で宮原小児童に教室
熊本日日新聞 -
「ゆりかご」など出自を知る権利検討会、3月21日に報告書公表へ 出自情報の保存や開示方法など
熊本日日新聞 -
「小さな親切」運動宣言40年 山鹿市の旧鹿北町 県内唯一の市町村支部 思いやりの心受け継ぐ
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛やより良い生活につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学びましょう。
※この連載企画の更新は終了しました。1年間のご愛読、ありがとうございました。エフエム熊本のラジオ版「聴いて得する!お金の話『まね得』」は、引き続き放送中です。