現職・竹崎氏が5選 熊本県芦北町長選、2新人退ける

熊本日日新聞 | 2020年12月28日 10:28

 任期満了に伴う熊本県の芦北町長選は27日投開票され、現職の竹崎一成氏(73)が、いずれも新人で無所属の元町議の藤井公輔氏(49)、1級建築士の前田茂氏(71)を退け、5選を果たした。2009年以来、約12年ぶりの選挙戦で、投票率は09年を12・31ポイント下回る71・54%だった。

 竹崎氏は同町花岡の選挙事務所で「豪雨災害からの復興を託したいという期待の結果だと受け止めている」と語り、「住民に寄り添った支援をしていきたい」と力を込めた。

 選挙戦では、豪雨災害からの復旧・復興を強く訴え、旧芦北町長時代を含め通算7期の実績と国や県とのパイプも強調。後援会のほか、町議や各業界団体から幅広い支持を集めて組織戦を展開し、藤井氏らを引き離した。

 藤井氏は情報公開の推進や子育て支援の充実などを公約に掲げ、前田氏は透明性のある町政運営やインターネットの全戸普及を訴えたが、及ばなかった。

 当日有権者数は、1万4462人(男6734人、女7728人)。(山本文子)

芦北町長選開票結果(選管最終)

当5,850 竹崎 一成 73 無現
 3,853 藤井 公輔 49 無新
   522 前田  茂 71 無新

竹崎 一成[たけざき かずなり]73
無現⑤ 県県町村会副会長、全国山村振興連盟会長代行、乙千屋、福岡大卒

◇略歴の見方 氏名(敬称略)、年齢、党派・現元新別(丸数字は当選回数)、職業・主な肩書、住所、最終学歴