幸山氏の擁立断念 衆院熊本1区で立民熊本県連

熊本日日新聞 | 2020年12月23日 09:51

衆院熊本1区の候補者選定について議論した6日の立憲民主党県連幹事会=熊本市中央区
衆院熊本1区の候補者選定について議論した6日の立憲民主党県連幹事会=熊本市中央区

 立憲民主党熊本県連は22日、次期衆院選熊本1区の候補者について、元熊本市長、幸山政史氏(55)の擁立を断念することを明らかにした。立民県連は幸山氏に1区出馬を要請していたが、本人が同日、県連幹部の事務所を訪れて辞退する意向を伝えた。

 幸山氏は熊本日日新聞の取材に「地方政治にこだわって活動してきた気持ちは変わらない。知事選を2回戦った責任もある。今後も県民の一人として県政を監視し、声を上げていきたい」と語った。

 野党合流で10月に発足した立民県連は11月上旬、熊本1区の候補者を選ぶ選考委員会を設置し、同21日に「政治家として実績があり、一定の知名度がある」として幸山氏に出馬を要請していた。

 矢上雅義県連代表は「幸山氏は地方政治への思いが強かった。残念だが、やむを得ない。政治情勢を踏まえれば衆院選は遠のいたとみており、候補者選定は期限を設けず慎重に進めたい」と話している。

 野党県組織は次期衆院選に向け、熊本1~4区で候補者をすみ分ける方針で、1区以外は既に候補者が決まっている。(内田裕之、高宗亮輔)