菊池市長選、江頭氏が無投票で3選

熊本日日新聞 | 2021年4月5日 09:35

菊池市長選で無投票での3選が決まり、支持者から花束を受け取る江頭実さん=4日午後5時5分ごろ、同市(高見伸)
菊池市長選で無投票での3選が決まり、支持者から花束を受け取る江頭実さん=4日午後5時5分ごろ、同市(高見伸)

 任期満了に伴う熊本県の菊池市長選は4日告示され、現職で無所属の江頭実氏(67)のほかに届け出はなく、無投票での3選を果たした。同市長選の無投票は、2005年の合併後初。

 当選決定後、江頭氏は同市隈府の事務所であいさつ。「任期中は、どうしたら市民が幸せになるのかと、自問の日々だった。無投票には震えるほど責任を感じる。新型コロナウイルス禍の難局を一致団結して乗り切ろう」と語った。

 江頭氏は、コロナ禍で落ち込んだ市内の経済活性化のほか、古民家を活用したシェアオフィスの整備、温泉を生かした「クアオルト(保養地)」の推進といった観光戦略を掲げ、市議会の多数派や市建設業協会などが支援した。

 都市銀行の海外支店長などを歴任した江頭氏は、13年の市長選で初当選。17年は無所属新人との一騎打ちを制した。(植木泰士)