鹿児島市の女性の不服審査請求却下 水俣病認定申請

熊本日日新聞 | 2021年3月27日 10:02

 水俣病の認定申請を棄却した蒲島郁夫熊本県知事の処分を巡り、公害健康被害補償不服審査会(佐脇浩会長)は26日、鹿児島市の女性による不服審査請求を却下したと発表した。裁決は19日付。

 女性は2017年に認定申請し、20年3月に棄却。県への再調査請求申し立てを経て、11月に不服審査を請求したが、行政不服審査法が定める請求期限を過ぎていたとして、却下となった。

 審査会は鹿児島県知事の棄却処分を不服とする3人も棄却、却下した。

 審査会事務局の環境省によると、不服審査を請求して裁決を待つ人は、これで84人になった。このうち熊本県知事の処分を不服としているのは61人。(福山聡一郎)