幸山元熊本市長に出馬要請 立民、次期衆院選で

熊本日日新聞 | 2020年12月7日 10:31

 次期衆院選に向けた熊本1区の候補者選考を進めている立憲民主党県連が、元熊本市長の幸山政史氏(55)に公認候補として出馬するよう要請していることが6日、分かった。

 幸山氏は熊日の取材に「光栄な要請と受け止めている。ただ、知事選を2度戦った者の責任は今もあり、地方政治を少しでも良くしたいとの思いで25年間活動を続けてきたことから、慎重に検討している」と答えた。

 立民県連は同日、熊本市内で幹事会を開催。矢上雅義代表は会合後、報道陣の取材に名前を伏せながらも「候補者を1人に絞り、既に打診している」と説明した。

 関係者によると、立民県連幹部が11月21日に幸山氏に出馬を要請。年内に回答するよう求めている。

 幸山氏は、県議を経て2002年から熊本市長を3期12年務めた。退任後、16年と20年の知事選に無所属で立候補し、いずれも自民党などが支援した現職の蒲島郁夫氏に敗れた。

 次期衆院選を巡っては、野党の県組織が熊本1~4区で候補者をすみ分ける方針で合意。2、3、4区は既に候補者が決まっている。(内田裕之)