「公開セミナー」紙面から社会に関心 日吉中、読み取り判断する力養う

12月25日 09:39

自分たちができるボランティアについて話し合う1年3組の生徒たち=熊本市の日吉中

 教材として新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の2018年度公開セミナーが10~12月、実践指定校の飽田東小(熊本市)、日吉中(同市)、慶誠高(同市)で開かれた。県内の教育と新聞界でつくる県NIE推進協議会が毎年開催し14回目。児童生徒が社会に関心を向けるため、新聞はどう活用できるのか。3校の公開授業から探った。(藤山裕作、魚住有佳)

 日吉中では3年の社会科、1年の保健体育・学活の授業で記事から情報を読み取り、考えをまとめる活動に役立てた。

 3年4組の社会科では「世論とマスメディア」の単元で、生徒が新聞4紙から関心のある記事をタブレット端末で撮影。画面に線を引きながら要約し、班ごとに意見を出し合った後クラスで共有した。

 消費税増税に関する記事を選んだ女子生徒は「嫌だと思ったけど、軽減税率など負担を減らす対策があることが分かった」。新聞週間の特集紙面を挙げた男子生徒は「地方自治の問題がまとめられ、読者は感想を持ちやすい」と発表した。

 さらに各紙を見比べ記事の扱いや見出しが違うことを確認。山崎道教諭(45)が新聞には情報と意見が載っていることを伝えた。生徒たちは「臆測で飛び交う情報もある。うのみにしてはだめ」「周りに流されず自分で判断する力が必要」と振り返った。

 1年1組の保健体育では、生徒たちが熊本城マラソンに関する記事を「行う」「見る」「支える」に分類した。沿道ボランティアや、県警白バイ隊の記事をもとに、スポーツには参加や観戦だけでなく、支える役割があることを学んだ。

 1年3組の学活では「ボランティア活動から新たな自分を見つける」を狙いに記事を活用。あいさつ運動やごみ分別など学校や地域での活動を考えた後、取り組むことで「周りの人の心に寄り添うことができる」と考えを導き出した。(開催日は10月25日)