「しんぶんカフェ」実演 京都府で日本NIE学会

12月8日 09:40

日本NIE学会のワークショップとしてあった「しんぶんカフェ」。熊日の越地真一郎NIE専門委員(右)が“店主”を務めた=京都府宇治市

 日本NIE学会が11月25、26日、京都府宇治市で開かれ、NIE活動に取り組む研究者らが参加した。今年のテーマは「地域連携とNIEの可能性」。初の試みとしてワークショップ「しんぶんカフェ」が実演された。

 「『知る』『考える』『伝える』。新聞で三つの力を磨きましょう」。カフェ“店主”を務めた越地真一郎・熊日NIE専門委員が切り出した。

 カフェは、紙面について自由に語り合いながら、社会に目を向け表現する力を学ぶ新聞活用講座。熊日では2011年、全国に先駆けて活動を始め、越地委員は複数の大学や地域で継続的に取り組んでいる。

 参加者はこの日、コーヒーやジュースを飲みながら、カフェを体験。越地委員が、空白になった記事中の言葉や数字を埋めたり、見出しを切り抜いて「5・7・5」の川柳に仕立てるなどの取り組みを紹介した。

 参加者がニュース記事の簡略版を読んでコメントを述べあう場面もあり、越地委員は「新聞は出会いと気付きの宝庫。情報を与えることよりも、その人が持っているものを引き出すことに主眼を置いている」と伝えた。

 参加者からは「新聞に親しむ動機づけとして有用」「世代に応じた工夫が必要」などのほか、「店主の力量が問われそう」「ノウハウを共有できる勉強の場がほしい」との声も上がった。

 コーディネーター役を務めた愛知教育大の市川正孝講師は「店主を育てるネットワークのようなものがあれば、カフェの理想型を創造できる」と今後の展開を期待した。