「深い学び」新聞活用探る 小原・福山大教授がオンライン講演 熊本県推進協15周年

2月25日 09:50

NIEに詳しい福山大の小原友行教授(左手前)がオンラインで講演した県NIE推進協議会15周年を記念した講演会会場=熊本市中央区

 授業での新聞活用の可能性を探るオンライン講演会が、熊本県内の教育関係者を対象に開かれた。日本NIE学会の元会長で、福山大人間文化学部の小原友行教授(69)が「『深い学び』を引き出すNIEの可能性」と題し話した。

 発足15周年を迎えた県NIE推進協議会と、教師らでつくる「NIEネットワーク熊本」との共催。熊本市の熊日本社内に設けた特設会場から配信した。

 小原教授は、産業構造の変化など対立や葛藤で答えが出にくい問題に対し、「知識を身に付けるだけでなく、背景を深く考え表現し、社会に参加する力の育成が重要」と指摘。

 子どもたちの疑問や社会的な課題を取り上げた記事や「ちょっといい話」と思えるような記事を素材に「なぜ、どうして」と背景を考えさせ、新聞のスタイルを参考に発信する授業を提案した。

 小原教授とNIEネットワークの島田美彦副代表(苓北町立富岡小校長)の対談もあり、島田副代表が「社会が混沌[こんとん]とする中、子どもが自分らしさを発揮できるNIEを実践するには?」と質問。小原教授は「NIEを通して子どもたちが『なりたい自分』や『人のためになる仕事』を探していくことが大事。まずは新聞活用を楽しもう」などと呼びかけた。(伴哲司)