1月24日付

01月24日 09:24

 やはり、コロナが影響したということか。昨年1年間の全国の自殺者は2万919人に上り、11年ぶりに前年を上回った。このニュースを伝えた昨日の本紙朝刊に、それを象徴するような痛ましいケースも載っていた▼コロナに感染し、自宅療養中だった東京都内の30代女性が今月、自殺していた。夫と娘と暮らしていて、「娘にうつしてしまったのではないか」との悩みをつづったメモが残されていたという▼感染者増加で病床確保が難しくなっていくのに伴って、自宅療養を余儀なくされる人が増えている。厚生労働省のまとめによると、先月23日には全国で9524人だったが今月20日は3万5394人と、わずか1カ月ほどで3倍以上になった▼これだけ数が増えてくると、行政はそれぞれの体調を把握していくのが精いっぱいで、精神面のケアにまでなかなか手は回るまい。自殺した女性も、自宅療養だったことが要因になったかもしれないと思うとやり切れない▼自殺もそうだが、防ぎたいのは自宅や宿泊施設で療養中に症状が悪化して亡くなることだ。その場で症状の急変を把握できる「パルスオキシメーター」という医療機器がある。自宅などで療養する人に届ける対策を進めてほしい▼政府は入院を拒否した感染者への罰則を盛り込んだ感染症法改正案などを閣議決定した。しかし、今心配なのは感染して入院が必要ならすぐ入院できるかということだ。それも解消しないのに入院拒否したら罰則とは。力の入れどころがずれていないか。

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note