3月2日付

03月02日 09:16

 会員制交流サイト(SNS)があって本当に助かった-。そう痛感した人も多いことだろう。この1年間、コロナ禍の影響を受け続けた1人暮らしの学生たちにとって、SNSは電気や水道にひけをとらぬほどのライフラインだったかもしれない▼全国大学生協連が昨年秋に実施した調査によると、「大学生活が充実している」と答えた学生の比率は74・2%で、昨年より約15ポイント減。中でも1年生は約33ポイント減の56・5%にとどまったそうだ▼授業の大半はオンライン。サークル活動も大きな制約を受け、アルバイトさえままならない。感染拡大のリスクを思うと帰省もしづらく、自室に閉じこもりがちだった学生もいたと聞く▼そんな状況下で、SNSで仲間をつくり、心の居場所を見つけた人は少なくあるまい。ただ学生時代のリアルな人付き合いは、社会に出る前の貴重な試行錯誤の機会でもある。わが身を振り返っても、友人との遠慮のない会話や衝突と和解、幾つもの挫折体験に、後になってどれだけ助けられたか▼政府は近く、コロナ禍に伴う孤独や社会的孤立の問題に対応する省庁横断の連絡会議を発足させる。自殺や失業、貧困など取り組むべき課題は多い。孤立を深めている学生たちにも、ぜひ救いの手を差し伸べてもらいたい▼きのうは県内の多くの高校で卒業式が行われた。大学入試も国公立の前期日程2次試験が終わり、4月からの進路が定まり始める時季だ。ふるさとを巣立つ若者たちに、リアルな出会いが数多く訪れますように。

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