2月27日付

02月27日 09:18

 人の評判とはどのようにして決まるのだろう。能力がある、親切だ、話がうまい、などが基準だろうか。しかし、こうした美点を単純に足せば済むものでもなさそうだ▼優秀だが人望がない人はいるし、逆もまたしかり。トップに近い黒幕が力を握り、人望があって優秀な人を反主流派に押しやる、というのはどの世界でもよくある話。評判とは単純多数決というより、むしろ「評判が評判を呼ぶ」が積み重なった結果なのだろう▼この複雑な評判の計算方法を考案し、人ではなく、ウェブページの重要度を決める手段として検索エンジンに応用したのがグーグル。「優れている」と評判を呼び、瞬く間に主役へ躍り出た(全卓樹『銀河の片隅で科学夜話』朝日出版社)▼さて、情報革命の覇者とされるグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン。頭文字からGAFAとも呼ぶが、その圧倒的な支配力はご存じの通り。コロナ禍のさなか、実感なき株高のけん引役ともなっている▼一方で、個人情報など大量のデータを持つ覇者が新規参入を拒み、利益を総取りしやすいのもデジタル経済の特徴だ。「1対99」の超格差社会とも形容される。GAFAは違法に市場を独占している、と規制強化を求める声も世界で広まる▼ネット社会は便利だ。検索エンジンやメールは世界をぐっと狭くした。買い物も、時に「これはどうですか」と勧めるプライバシー侵害(!)を気にしなければ…。これってさらなる格差社会の到来に手を貸している、ということ?

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note