「叫び」落書きの主はムンク本人

ノルウェーの美術館、赤外線解析

共同通信 | 02月23日 06:55

　ムンクの「叫び」を見る人々＝２０１９年１月、オスロ（ＡＰ＝共同）
　ムンクの「叫び」を見る人々＝２０１９年１月、オスロ（ＡＰ＝共同）

　【ロンドン共同】ノルウェーの国立美術館は２２日、同国の画家エドバルト・ムンク（１８６３～１９４４年）が代表作「叫び」の作品上に自らが落書きをしていたとの分析結果を公表した。既に見つかっていた落書きの主や動機は謎で長年論争になってきたが、美術館は赤外線を駆使した解析により本人の筆跡と一致したと判断した。

　ムンクが４点描いた「叫び」のうち、１８９３年の作品の左上には「狂った人間にしか描けなかった」という言葉が鉛筆書きで記されている。作品を見て憤慨した人の行為との説もあるが、美術館はムンクの書簡の文字と筆跡を比べるなどして「間違いなく本人のもの」と結論づけた。

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