「千寿園」仮施設、人吉市で14日着工 熊本豪雨14人犠牲

熊本日日新聞 | 01月13日 07:12

球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」が事業を再開する仮施設の建設予定地=12日、人吉市下原田町

 昨年の7月豪雨で入所者14人が犠牲となった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」を運営する社会福祉法人「慈愛会」が14日、仮設による事業再開に向けて、人吉市下原田町でプレハブ型施設(床面積約1800平方メートル)の建設に着工する。完成予定は3月末で、入所者受け入れは4月以降となる見通し。

 関係者によると、再開後の入所定員は被災前より20人少ない40人。ショートステイ(短期入所)は2人減の8人分を確保する一方、デイサービス(通所介護)の再開は見送った。仮施設建設などの事業費は約5億円で、国と県が6分の5を補助する。

 千寿園は村唯一の特別養護老人ホーム。ショートステイやデイサービスを含む包括的な介護サービスを提供する福祉拠点で、雇用の場としても村民から早期の事業再開を求める声が上がっていた。

 慈愛会は被災後、職員88人のうち約9割を解雇している。法人代理人の中嶽修平弁護士は「事業再開に当たり、どれだけの人員を確保するかは未定だが、解雇した職員の再雇用も含めて対応を検討している」と話した。

 慈愛会は、千寿園の立地が球磨川と支流の合流点近くで水害リスクがあるとして現地再建を断念しており、高台など村内での本格再建を目指し、村や県と協議を続けている。(野方信助、小山智史)

記事アクセスランキング

  1. ${ranking.title}

※アクセス数(24時間以内)を元に集計

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube
  • note