
全国紙や地方紙など55社の元日紙面を集めた「新年号展」が12日、熊本市中央区世安町の新聞博物館(熊日本社内)で始まった。2月6日まで。
各紙とも年始にふさわしいニュースや独自の企画を掲載。熊日は1面で、2020年7月の豪雨災害を巡る企画「川と共に」の第7部をスタートさせた。
感染拡大が続く新型コロナウイルス関連の記事も多い。京都新聞や神戸新聞は都会の“密”を避け、地方の暮らしに目を向ける人々の姿を報じた。南日本新聞は鹿児島県の県外転出超過が約3割減ったデータを示し、コロナが人口流出に歯止めを掛けた皮肉な現状を伝えている。
東日本大震災から10年を迎える東北では、岩手日報や福島民報などが震災に絡む独自の調査や座談会を企画。人々の絆や災害の教訓を浮かび上がらせた。
午前10時~午後5時(入館は4時半まで)。無料。日祝日は休館。同館TEL096(361)3071。(飛松佐和子)