「いきなりクラスターに」 熊本市の老健施設、無症状で感染拡大か

熊本日日新聞 | 2021年01月09日 09:44

新型コロナウイルスのクラスターが発生した経緯や感染対策について説明する白藤苑の松下和徳施設長=7日、熊本市南区

 介護老人保健施設「白藤苑」の松下和徳施設長は熊日の取材に対し、「一度に多数の発熱者が出て、あっという間に広がった。感染拡大を止められず反省している」と話した。(福井一基)

 -大規模なクラスターとなり、10人が亡くなりました。

 「亡くなった方に心からお悔やみ申し上げる。また、利用者に不便を掛けて申し訳なく思っている」

 「昨年12月22日の時点で入所者に発熱はなかった。最初はなぜ(施設の)3階で発熱者がたくさん出るのか理解できなかった。クラスターというと、最初の感染確認から対応の遅れなどで徐々に感染者が出るイメージがあったが、完全に違った。あっという間に広がり、いきなりクラスターになった」

 -なぜ、感染が防げなかったのでしょう。

 「職員も毎朝検温していたが、最初に陽性が判明した11人のうち検査時に発熱していた3人もその日の朝は熱がなかった。無症状のまま広がった可能性がある」

 「入所者は家族との面会をリモートに切り替えるなどしていたが、透析室で外来患者と接点があった。完全にクローズにはできなかった。透析室は現在、ベッドの間隔を空け、ビニールカーテンを設けた。職員も防護服を着用している」

 -熊本市保健所から「休憩室の換気が不十分だった」などと指摘されました。

 「休憩室はもともと仮眠室・シャワー室として作ったスペースで狭く、そこで食事を取る職員もいた。食堂でも各階のスタッフが集まるため、密になっていた面がある。以前から感染防止を指導していたが、どこかで気の緩みがあったと思う。感染対策を見直し、安心して過ごしてもらえる施設運営に努めたい」

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