政府が2月下旬までの開始を目指す新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について、熊本県は7日、優先対象となる医療従事者の規模を6万人と想定していることを明らかにした。
ワクチン承認後、政府は早ければ2月下旬から、同意を得た医療従事者を対象に安全性調査を実施。その後、3月中旬から医療従事者を優先する本格的な接種に移行する。
県によると、優先する6万人は医師や看護師、医療機関の事務員ら。政府が同様に優先対象とした救急隊員や保健所職員らを加えると、対象は8万人に上るという。
政府はワクチン接種に向けた体制整備を都道府県などに促しており、県は7日、郡市医師会や市町村、保健所による地域調整会議を開始した。
会議は接種会場や人員の確保を進める目的。初回の水俣市を含め、1月中旬までに県内10カ所で開く。県は「円滑で迅速なワクチン接種に向け、着実に体制を整える」としている。(中尾有希)