熊本地震からの集落再生祝う 西原村で完工式、宅地復旧や道路拡幅など

熊本日日新聞 | 2021年04月19日 11:45

集落再生事業が完了した西原村の大切畑地区を訪れた坂本哲志内閣府特命担当相(左手前)らを出迎え、風船を飛ばす住民たち=18日午前9時50分ごろ(高見伸)

 熊本地震で甚大な被害が発生した熊本県西原村が、国の補助を受けて進めてきた宅地復旧などの「集落再生事業」が3月末に完了した。同村で18日、完工式があり、村民や関係者らが祝った。

 村などによると、地震で村の建物は55%超が全半壊。特に被害が大きかった古閑、大切畑など6地区の住民たちは一時、集団移転を検討した。いずれも最終的に現在地での再生を決め、対象の計69ヘクタールで宅地の地盤強化や擁壁の整備、道路の拡幅などが進められてきた。

 事業は2016年度に始まり、6地区以外も含めた総事業費は約118億円。そのうち6地区は約56%。国の補助事業や熊本地震復興基金などを活用し、村の負担は約7億1千万円だった。

 地震後に被災者は、建設型仮設住宅とみなし仮設住宅に最大495世帯1398人が居住。現在は22世帯58人となり、いずれも年内に自宅再建を終える見通し。

 完工式には、坂本哲志内閣府特命担当相、朝日健太郎国土交通政務官や蒲島郁夫知事のほか、各区長や工事関係者ら約100人が出席。犠牲者に黙とうをささげた後、日置和彦村長が「被災者に一日も早く安定した暮らしを提供できるよう努めてきただけに、この日を迎えられて感慨深い」と述べた。

 式典に先立ち、坂本担当相ら13人が復旧工事を終えた6地区をバスで巡回。大切畑地区では下車し、出迎えた区長らをねぎらった。各地区で住民らは横断幕を掲げたり、風船を飛ばしたりして支援への謝意を示した。(中村美弥子、深川杏樹)

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