被災者支援「息長く」 孤立防止など議論【熊本地震復興再生会議 第8回シンポジウム】

熊本日日新聞 | 2019年03月17日 00:00

「熊本地震3年 教訓を明日へ」をテーマに開かれた熊本地震復興再生会議のシンポジウム=16日、熊本市中央区の熊日本社(池田祐介)

 被災地の復興を考える熊本日日新聞社の熊本地震復興再生会議連続シンポジウムが16日、熊本市中央区の熊日本社であり、被災者や有識者らが今後の支援の在り方など課題と教訓を探った。

 地震半年後の2016年10月から定期的に開き8回目。テーマは「熊本地震3年 教訓を明日へ」で、パネル討論に4人が登壇。約180人が聞いた。

 益城町広崎仮設団地自治会の貝崎加代子会長は「高齢者の孤立を防ぐために意識して声掛けしている。災害公営住宅に移っても新たな交流の場が課題だ」と報告。同町危機管理課の奥村敬介主事は、避難所運営について「避難者のリーダーの存在と協力が不可欠。自主防災組織の設置や避難所の運営訓練を進めている」と述べた。

 被災地障害者センターくまもと事務局長の東俊裕・熊本学園大教授は、避難所となる小中学校のバリアフリー化の重要性に触れ、「行政や地域で障害者を支える体制づくりが急務」と強調。くまもと災害ボランティア団体ネットワークの樋口務代表理事は、県外からの民間支援団体の減少を踏まえ、「地元支援団体の息の長い活動が重要だ」と訴えた。

 コーディネーターを務めた熊本学園大社会福祉学部の高林秀明教授は「被災者のコミュニティーの維持や生活再建の支援を続けていく必要性をあらためて感じた」と総括した。

 基調講演した京都大防災研究所の矢守克也教授(防災心理学)は、「災害発生以前の日常生活や犠牲者の姿を合わせて語り継ぐことで、失ったものの大きさや教訓が見えてくる」と指摘した。(堀江利雅)

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