壮観!大造り物が集結 山都町、ライトアップも

熊本日日新聞 | 2020年11月24日 11:30

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ライトアップされた大造り物=山都町

 熊本県山都町の「八朔祭」に登場する「大造り物」8基が22日夜、同町下市の町文化交流館やまと文化の森に集結し、ライトアップされた。大造り物が一堂に会する姿は壮観で、幻想的な空間を作り出している。29日まで。

 八朔祭は260年以上の歴史があり、大造り物の引き回しが最大の呼び物。今年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、制作する連合組などが昨年の大造り物を修復していた。

 22日夜、文化の森でキックオフイベントがあり、関係者約60人が参加。各連合組の代表がステージに立ち、制作期間や設計図の有無、こだわりなどを説明した。町出身でふるさと応援大使の歌手伴都美子さんも駆けつけ、歌声を披露した。

 ライトアップは、新型コロナウイルス禍での観光を模索する観光庁の事業の一環。今後は、町観光協会が中心となり、大造り物の修復過程を撮影した映像の発信や、少人数の街歩き、オンラインツアーなどを計画している。協会の山下泰雄会長は、「祭りを世界に発信するため、発展させていく」と話した。(九重陽平)