
疫病を鎮めるとされる妖怪アマビエの天草土[どろ]人形が人気だ。4月から熊本県天草市下浦町の住民でつくる「しもうら弁天会」が制作。県外からも購入者が工房を訪れるほどで、会は好評に応えて大きいサイズも作り始めた。
同会によると、アマビエの土人形は、愛らしい姿が評判を呼び、これまで観光施設や購入希望者に1579体を納入したという。
現在は、高さ6センチの従来品(2750円)に比べて大きい、高さ8センチの中(3850円)、高さ9センチの大(4950円)も制作。25日に、県伝統工芸館やインターネットで発売する。大中小のセットは1万円。
22日は、工房でメンバー10人が新型コロナの早期収束を祈願した。宗像桂子副会長(66)は「アマビエを見て感染防止に努め、収束につなげてほしい」と話す。
会は3年前から、伝統工芸の天草土人形を基に、メジロがモチーフの「めじろおし」などの玩具の制作と販売を手掛けている。しもうら弁天会TEL090(9587)7589。(米本充宏)