季節感じる和菓子作りに挑戦 熊本市の老人ホームで職人指導

熊本日日新聞 | 2020年11月20日 16:00

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和菓子職人の北川和喜さん(右)に教えてもらい、菊の形の生菓子作りを楽しむ参加者=熊本市中央区

 熊本市中央区の特別養護老人ホーム琴平本町で18日、入居者やデイサービス利用者が和菓子作りを体験した。

 新型コロナウイルス禍で面会や催しに制限がある中、お年寄りに季節を感じてもらおうと同ホームが企画。

 参加した約30人は同市南区の和菓子店「天明堂」の北川和喜さん(70)の指導で、黒あんをピンク色のあんで包み、型に押し込んで作る菊の生菓子作りに挑戦。北川さんがネズミやコイ、ヒマワリなどの生菓子を手際良く作って見せると、「すごい」「かわいい」と声を上げていた。

 森寿恵子さん(89)は「初めて作ったけれど、きれいにできて良かった。食べるのがもったいない」と笑顔。北川さんは「懐かしさや季節を感じ、楽しんでもらえたらうれしい」と話していた。(川野千尋)