ボーガン「全て有害玩具」 熊本県、条例で規制へ

熊本日日新聞 | 2020年11月19日 10:00

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県条例に基づき全ての機種が有害玩具に指定されることになったボーガン。下は装てんする矢

 熊本県青少年問題協議会(会長・田口浩継熊本大教授、16人)は18日、銃型の洋弓で矢を撃つボーガンの全てを県少年保護育成条例に基づく有害玩具に指定することで一致した。県の告示を経て規制対象が広がる。

 これまで規制対象だったのは、大型の4機種のみ。今年6月、兵庫県宝塚市の住宅で4人が死傷した事件を受け、県が対象拡大に関する意見を有識者らで構成する同協議会に聞いた。

 告示後、18歳未満の少年に販売することや保護者が少年に所持させることは、全てのボーガンについて禁止。販売店が違反した場合は、20万円以下の罰金または科料の罰則が適用される。

 県庁であった協議会では、規制対象の拡大を全会一致で決定。県による告示の時期は決まっていない。ボーガンの全部、または一部を有害玩具に指定しているのは、10月末時点で27府県。(緒方李咲)