熊本駅一帯の開発、大きなヤマ場に アミュプラザ、4月23日オープン

熊本日日新聞 | 2020年10月28日 21:30

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建設工事の足場が解かれ、ほぼ完成時の外観が姿を現したJR熊本駅ビル =28日、熊本市西区

 JR九州は28日、建設中の熊本駅ビル(熊本市西区)に設ける大型商業施設「アミュプラザくまもと」とホテル「ザ ブラッサム クマモト」の開業日が、いずれも2021年4月23日に決まったと発表した。同社による熊本駅一帯の開発事業は大きなヤマ場を迎える。

 熊本駅ビルは地上12階、地下1階建てで、1~8階にアミュプラザ、9~12階にホテルが入る。入居テナントは全体の約190店舗のうち、飲食の2店舗を除いて決定済み。アウトドア用品の「スノーピーク」が県内初出店することも明らかにした。

 「ザ ブラッサム」は子会社のJR九州ホテルズ(福岡市)が展開する最上級ブランドで、熊本は東京、福岡に続き3カ所目になる。全203室で、山鹿灯籠など熊本のモチーフを生かした内装にするという。

 JR九州の青柳俊彦社長は福岡市の本社で記者会見し「新型コロナウイルスの問題で遅れることなく、計画通りに開業できる。良いものをしっかり造って熊本の皆さんにお披露目したい」と述べた。

 駅ビル運営会社「JR熊本シティ」の山下信二社長も熊本市で会見し、開業が熊本地震から5年の節目に重なると強調。「復興のシンボルとの思いを込めてこの日に決めた」と説明した。

 駅ビルと並行し、商業・オフィスの複合ビルとして建設中の「白川ビル」と「春日南ビル」は、21年の年明けから駅ビルに先行して開業する予定としている。(丸山伸太郎、宮崎達也)