一時停止きちんと守って、東海大正門前の交差点 熊本市

熊本日日新聞 | 2020年10月22日 17:00

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 「東海大正門前の踏切のある交差点で、赤色点滅信号なのに停止線と、その先の踏切前で、それぞれ一時停止をしないで通過する車が多い」という投稿が熊日の「SNSこちら編集局」に複数寄せられた。問題の交差点は、熊本市東区渡鹿の「刑務所通り」と呼ばれる県道と、市道やJR豊肥線が交わる東海大の正門前の十字路。

 現場に向かうと、県道を通るほとんどの車が、赤色点滅信号の交差点でも、踏切でも一時停止せずに通過していた。逆に、きちんと一時停止する車が、後続からクラクションを鳴らされる場面もあった。

 県警交通規制課によると、道交法上、県道の信号は赤色点滅なので停止線で一時停止しなければならない。また、踏切でも通過直前に一時停止が義務付けられている。

 つまり、県道を熊本刑務所方面から東海大方面へ直進する場合、交差点の手前の停止線で1回、次に踏切直前の停止線で1回の計2回、一時停止しなければならない。その逆の場合は踏切直前で1回だけ一時停止すればいいという。

 市道から右左折して踏切を通過する場合も、当然ながら踏切直前で一時停止する必要がある。ただし、市道を東海学園前駅方面から右折して踏切を通過する場合、直進してくる対向車が優先となるため、対向車の進路をふさがないようにしなければならない。

 同課は一時停止しない要因を「赤色点滅信号の踏切を踏切信号と誤認し、踏切で一時停止せずに通過している可能性もあるのでは」と分析。対策として、県道の路面に「踏切停止」と記すなどしているが、効果は上がっていない。

 同交差点を管轄する熊本東署は「停止しない場合は当然、違反となる。踏切と交差点直前の停止線で必ず2回一時停止を」と指導する。(田中慎太朗)