「指摘された議員、パワハラではない」 菊池市議会が結論

熊本日日新聞 | 2020年10月22日 08:30

 熊本県の菊池市議会は21日、男性議員(43)が菊池観光協会の女性職員にパワハラをしたのではないかと指摘された問題で、正副議長の調査報告を受けた上で「女性を泣かせた事実はあるが、パワハラではない」と結論付けた。

 正副議長は同日の市議会月例会で、女性がパワハラとの認識を持っていなかったことや男性議員が調査に対し、「罵詈[ばり]雑言は言っていない」と答えたことなどを報告した。

 月例会では「居合わせた人が、あれはパワハラだと言っていた」との指摘もあり、大賀慶一議長は「議員としての自覚を持った行動をしてほしい」と申し添えた。

 正副議長は、9月に市議会運営委員会にも同様の調査結果を報告。議運はこれを受け、市政治倫理委員会にパワハラの調査を求めないことを決めている。(植木泰士)