全国学力テスト「平均超を目標」 熊本県教委、教育振興計画の素案提示

熊本日日新聞 | 2020年10月16日 11:00

 熊本県教育委員会は15日の定例会で、県の教育行政の指針となる「第3期県教育振興基本計画」(2020~23年度)の素案を示した。全国学力テストの平均正答率を全教科について「全国平均を上回る」と定めた。

 基本理念は「夢を実現し、未来を創る 熊本の人づくり」。15項目に具体的な指標や数値目標を掲げた。

 中3の英語力の目標は、国際標準規格「CEFR(セファール)」の「A1」(英検3級相当)取得率を40・0%(19年度実績27・1%)、高3は「A2」(英検準2級相当)取得率を45・0%(19年度実績32・9%)とした。

 18年度で小学生0・63%、中学生3・55%、高校生1・79%だった不登校の割合は、全国平均(小学生0・70%、中学生3・65%、高校生1・63%)以下に設定した。

 一方、熊本市外で定員割れが続く県立高の入学者は「増加」との表現にとどめた。指標は毎年度、目標達成が可能かどうか検証する方針。素案は、22日に開く同計画検討・推進委員会で協議する。(臼杵大介)