スタジアムで物産展、合志市をPR サッカーJ1川崎と協定 

熊本日日新聞 | 2020年10月13日 19:30

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協定書を持つ川崎フロンターレの藁科義弘社長(左)と合志市の荒木義行市長(同市提供)

 熊本県合志市は12日、サッカーのJ1川崎フロンターレ(川崎市)と、農業振興と地域社会発展に関する協定を結んだと発表した。

 協定は9月16日付。市によると、市のプロスポーツチームとの協定締結は初めてで、同チームが自治体と結ぶのは3例目。所属する谷口彰悟選手(29)と車屋紳太郎選手(28)=ともに熊本市出身=の大津高サッカー部時代の後輩で合志市職員の谷口大介さん(27)が、協力を依頼したことがきっかけという。

 市はホームの等々力陸上競技場(川崎市)での物産展やチーム公式カフェでの食材活用などを通じて、関東方面への地元農産物のPR強化などにつなげる狙い。

 10月31日にはホーム戦で物産展を開き、JA菊池と協力して「えこめ牛入りフランクフルト」や「熊本メロンゼリー」「水田ごぼうかりんとう」など5商品を販売する。

 市は年内にも、県酪農業協同組合連合会やJA熊本経済連など県内農業4団体とも覚書を交わし、同チームとの連携を、県全体の農畜産物PRに生かしたい考え。市は「物産展の規模拡大やスポーツイベントの共同開催につなげたい」と話した。(木村恭士)