快挙祝う懸垂幕 正代優勝、熊本県内で祝福ムード広がる

熊本日日新聞 | 2020年9月28日 20:00

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宇土市役所仮設庁舎に張られた関脇正代の大相撲秋場所優勝を祝うポスター=28日午後、同市(池田祐介)

 大相撲秋場所で関脇正代(28)=本名正代直也、時津風部屋=が熊本県出身力士初の優勝を決めた千秋楽から一夜明けた28日、県内では快挙を祝う懸垂幕が各地に掲げられるなど祝福ムードが広がった。

 出身地の宇土市の実家では、母の理恵さん(56)が早朝からテレビ取材を受けるなど大忙し。「(息子とは)ゆっくり話せてないが、『おめでとう』とメッセージを送った。朝刊で大きく報じられているのを見て、改めて優勝したんだなあとしみじみと感じます」

 熊本地震の後に建てられた同市役所仮設庁舎には職員手作りの懸垂幕が登場。庁舎内には熊日の号外や星取表も掲示され、市職員の中嶋茜さん(34)は「私も6歳の娘も相撲の大ファン。正代関が優勝した瞬間は体が震えた。号外と星取表は娘にも見せたい」と興奮冷めやらぬ様子だった。

 市役所には報道機関から今後のスケジュールなどの問い合わせが50件近くあり、対応に追われた。

 元松茂樹市長は29日に地元後援会の金田光生会長らと上京し、地元での優勝パレード開催を日本相撲協会や時津風部屋と協議する予定。同市商工会は「正代関の快挙を地元の活性化につなげたい」とパレード実施に合わせたセールや正代グッズの開発を計画中だ。

 熊本市の中心市街地にも大型の懸垂幕がお目見え。熊日がびぷれす熊日会館に掲げたほか、電車通りを挟むように鶴屋百貨店も外壁に飾った。

 正代ファンの坂本和史さん(68)=同市中央区=は「懸垂幕を見て県民として改めて誇らしくなった。激戦続きの体をゆっくり休め、来場所に備えてほしい」とエールを送った。(西國祥太、後藤幸樹)

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