2色ハイビスカス、熊本市で咲く 品種改良前に「先祖返り」

熊本日日新聞 | 2020年9月26日 10:00

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1輪だけ咲いたツートンカラーのハイビスカス=熊本市(本人提供)

 熊本市南区のウクレレ講師直江裕美さん(48)方の庭で、1輪だけ黄とピンクが半々のツートンカラーのハイビスカスが咲いているのが見つかった。5枚の花びらのうち3枚が黄色、2枚がピンクになっている。

 5月ごろから赤と黄色の株を栽培。これまではそれぞれの色の花が咲いていたが、9月24日朝、初めて2色の1輪が開花した。アドニスイエローという品種で、花の直径10センチほど。赤と黄を1鉢に寄せ植えしており、「二つの色を一緒に植えたことと関係があるの?」と直江さん。

 沖縄県の伊江島ハイビスカス園によると、寄せ植えとは関係なく、品種改良を重ねる中で元の遺伝子が影響する「先祖返り」と呼ばれる現象。ハイビスカスではまれに起こり、翌年は元に戻ることも多いという。

 直江さんは今年、コロナ禍で楽しみにしていたハワイ旅行を断念。南国気分を少しでも味わおうと植えたハイビスカスだったが、「また2色が咲かないかな」と楽しみが増えたようだった。(岩下勉)