「地元の応援届いた」 宇土市で正代関のPV始まる

熊本日日新聞 | 2020年9月25日 21:00

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正代関が大関貴景勝関を破った瞬間、握手して喜ぶ父の巖さん(左)=25日、宇土市民体育館ecowin宇土アリーナ

 大相撲秋場所で熊本県出身力士として初優勝を目指す正代(28)=本名正代直也、時津風部屋=を応援しようと、地元の宇土市で25日、パブリックビューイング(PV)が始まった。地元後援会メンバーら約30人が観戦し、10勝2敗で並んでいた大関貴景勝を破ると、会場の市民体育館ecowin宇土アリーナは割れんばかりの拍手に包まれた。

 後援会は13日目のこの日に合わせ正代の浴衣地を使った法被を新調。くまモンの絵柄などが入った真新しい“勝負服”に身を包んで大一番を見守った。

 正代が登場すると全員がテレビ画面にくぎ付けになった。正代が激しい突き押し相撲の末、優勝に近づく白星を挙げると、会場は大盛り上がり。新型コロナウイルス感染対策のため、声を上げずに万歳三唱をして喜びを分かち合った。

 正代の父、巖さん(60)はガッツポーズを見せ、「みなさんの応援が届いた。千秋楽まで自分の相撲を取ってほしい」と笑顔。午後7時すぎには後援会メンバーが勝ち星を祝い、恒例の花火を打ち上げた。(西國祥太)