生徒に「ぶっ殺す」 熊本市体罰審、中学教諭の暴言認定

熊本日日新聞 | 2020年9月24日 12:00

 熊本市体罰等審議会は23日、保護者から寄せられた相談のうち、2019年度に市立中で起きた1件を「暴言など」に認定した。男子生徒を注意した教諭が教室の椅子を蹴り、「次やったらぶっ殺すぞ」と威圧した。

 市教育委員会によると、教諭は男子ソフトテニス部の顧問。同部に所属する男子生徒が部活動前に「もうすぐ着替えるから」とシャツを出していたため注意した。「行き過ぎた指導をした」と反省しているという。

 市教委は教諭の処分を検討するものの、個人の特定につながるとして性別や年齢は明らかにしなかった。保護者の意向で校名も非公表となった。

 審議会は非公開で7件を審議。残る6件のうち5件を不適切な行為、1件を該当外とした。体罰の認定はなかった。(臼杵大介)