身柄確保は逃走先の高森町方面で 熊大の女性研究員殺害

熊本日日新聞 | 2020年9月19日 08:00

 熊本大の女性研究員(35)=熊本市中央区本荘4丁目=が殺害された事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された同区本荘3丁目、無職熊谷和洋容疑者(67)が、女性の遺体を6日午後に遺棄した後、以前住んでいた高森町方面に逃げていたところを捜査員に発見されたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警捜査本部によると、熊谷容疑者は調べに対し、「ニュースを見て逃げた」と供述。公共交通機関で同町方面に向かい、12日夕方、捜査員に発見された。捜査本部は、熊谷容疑者が女性の遺体を遺棄した後の行動や足取りなどの裏付け捜査を進めている。

 熊谷容疑者は6日午後、自宅マンション敷地に女性の遺体を遺棄した疑いで、13日に逮捕された。捜査本部によると、女性の死因は首を絞められたことによる窒息死。同容疑者は女性のマンションの元清掃員で知り合い。同容疑者は逮捕容疑を認め、殺害についても「単独でやった」と認める供述をしているという。

 捜査本部は押収した熊谷容疑者の携帯電話の通話履歴などの解析を進めている。捜査本部は熊谷容疑者が女性と接触した経緯や、2人にトラブルがなかったか、などを慎重に調べている。