故郷荒尾の魅力を世界へ 元大使館職員、地域おこし協力隊員に着任

熊本日日新聞 | 2020年9月18日 11:30

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地域おこし協力隊として、荒尾市の情報発信に取り組む村松まどかさん=同市

 熊本県荒尾市の地域おこし協力隊に、通信社や東京の外国大使館で働いた経験がある同市出身の村松まどかさん(36)が、1日付で着任した。「愛着がある生まれ故郷の魅力を多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。

 村松さんは玉名高から上智大外国語学部に進学。カリフォルニア大への留学を経て時事通信社に入社した。同社で社会部や那覇支局を経験した後、2013年に南アフリカ大使館の職員に転職。その後、オーストラリア大使館に移り、コミュニケーション担当官として、広報やイベント企画運営などの業務に励んでいた。

 そんな中、新型コロナウイルスの影響で3~6月は荒尾市の実家で在宅勤務となった。地元に長期滞在するうち、「故郷なのに知らないことばかり」ということに気付いた村松さん。「地域からの視座で、情報発信をしていきたい」と思うようになったという。

 協力隊では主に、ソーシャルメディアや得意の英語を生かした情報発信に取り組む。故郷で暮らすのは約20年ぶり。「今は浦島太郎のような気持ち。その分、荒尾の新たな魅力に気付き、伝えていけたら」と話している。(樋口琢郎)