高岳と中岳、4登山ルートの立ち入り規制解除 阿蘇噴火警戒引き下げで

熊本日日新聞 | 2020年9月12日 12:00

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 熊本県や阿蘇五岳の周辺自治体、阿蘇署などでつくる阿蘇山遭難事故防止対策協議会は11日、昨年4月から立ち入りを規制していた高岳と中岳に通じる登山ルートのうち、4ルートを同日から通行可能とすると発表した。

 規制を解除するのは、「火口東展望所」「砂千里」「仙酔尾根」「仙酔峡ロープウェイ跡」の各ルート。阿蘇中岳の噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられて火口からおおむね1キロの範囲で立ち入り規制され、火山ガスの危険性などもあり通行不可だった。

 8月に噴火警戒レベルが1(活火山に留意)に引き下げられたことを受け、同協議会のメンバー20人が10日、6ルートを点検。「大鍋~東峰~高岳」「行儀松」の2ルートは雑草の繁茂が激しく、土砂崩れもあったことで通行不可とした。

 同協議会は登山者に、「登山届の提出と気象情報やルートの確認をして、無理のない登山を楽しんでほしい」と呼び掛けている。(東誉晃)