4月8日付

04月08日 09:20

 <おしゃべりが罪になる日が来るなんて>。新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、国内で最初に緊急事態宣言が出されたのは1年前。今ほど状況が悪化するとは、誰も正確に予想できなかったに違いない。本紙の読者文芸欄に掲載された作品から世情をたどると▼<思い切りくしゃみしたくて左右見る>。抑えきれない生理現象でさえ、すっかりはばかられる雰囲気に。おとがめの「圧力」は家庭内にも及んだ。心休まる唯一の場所はトイレの中くらいか▼<不審者はマスクしてない人になり>。猛暑日でもマスクをしているのが当たり前。商店や施設など、どこに入るにも検温と手指消毒が必須条件となった。額に向けられて「ドキリ」となったピストル型体温計にもいつの間にか慣れた▼<経済は不要不急が支えてた>。そのことに気づかされたのはいつだったか。飲食店や宿泊施設を支援する政府の「Go To キャンペーン」は完全再開できないまま。不要不急の楽しみこそ、人間を人間たらしめることだったはず▼<パンデミック・オーバーシュート・クラスター・ロックダウンと日本語グッバイ>。慣れぬ横文字になじみ、対策に当たる全国の知事さんの名もよく聞いた。<守備だけの野球のごときコロナ戦>。これほど手ごわい相手とは…。それがこの1年の大方の実感だろう▼<距離をとり寄り添えという難かしさ>。誰もがコロナ疲れに陥っているのは間違いない。粘り強く日常を送り、守り一辺倒から解放される日を待ちたい。

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