つつが虫病4人が感染 山や森では注意を 熊本県が喚起

熊本日日新聞 | 2020年11月20日 10:00

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 9~15日の熊本県感染症情報によると、ダニの一種ツツガムシが媒介する「つつが虫病」の感染者4人が報告された。県健康危機管理課によると、秋から初冬にかけて多く発生するため、山や森林などダニ生息地に入るときは注意が必要だ。

 つつが虫病は原因菌を保有するダニに刺されて感染。主な症状は発熱や発疹で、抗菌薬で治療する。4人は阿蘇、山鹿、熊本市、人吉の各保健所管内の50~80代男性。今年の累計は5人(前年同期9人)となった。

 同課は「ツツガムシは体長1ミリ以下と小さく気付きにくい。草刈りなど生息地で作業する際は肌の露出をなるべく減らし、ペットに吸着する場合もあるため気を付けて」と話す。

 県内50定点で調べている感染性胃腸炎は126人(前週比6人減)、突発性発疹38人(7人増)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎31人(3人増)。全数報告分は、つつが虫病のほか、レジオネラ症、侵襲性肺炎球菌感染症各1人など。(川崎浩平)