水俣病認定申請 熊本県が24人を棄却

熊本日日新聞 | 2020年11月14日 09:43

 熊本県は13日、公害健康被害補償法に基づく県水俣病認定審査会の答申を受け、蒲島郁夫知事が24人の患者申請を棄却したと発表した。棄却処分は11日付。

 県の審査会は9月27日、県外の7人を含む40~80代の男女25人を審査し、10月26日に24人を棄却相当と答申。残る1人は追加の検診などが必要として答申を保留した。

 県は認定審査を再開した2015年7月以降、5人を患者認定し、今回を含めて1234人を棄却。11日現在の未処分者は381人でこのうち23人は亡くなり、11人が申請から10年以上経過している。(内田裕之)