格安弁当で食品ロス削減 熊本市のホテル、ビュッフェ残り活用

熊本日日新聞 | 2021年09月10日 15:46

レフ熊本byベッセルホテルズで販売している「もったいないもん弁当」など=熊本市中央区
レフ熊本byベッセルホテルズで販売している「もったいないもん弁当」など=熊本市中央区

 熊本市中央区新市街のホテル「レフ熊本byベッセルホテルズ」がフードロスを削減しようと、朝食ビュッフェの残りで作った「もったいないもん弁当」を販売し、評判を呼んでいる。

 同ホテルは新型コロナウイルスの影響で宿泊客が減少。朝食ビュッフェでは県産品のあか牛や太平燕[タイピーエン]、高菜漬けなどを用意しているが、廃棄する食材が増えたため、3月から弁当の販売を始めた。

 販売は毎日10時半からで、弁当300円、赤牛ハンバーガー150円、ミニ太平燕50円など格安で提供。会社員や主婦に人気で、毎日数分で売り切れるという。

 副支配人の佐方澄玲さん(24)は「お弁当を気に入ってもらえたら朝食ビュッフェの利用もしてほしい。コロナ禍で売り上げは減っているが、知恵を絞ってやっていきたい」と話した。(上野史央里)

※2021年09月09日付 熊本日日新聞朝刊に掲載