
阿蘇草原再生協議会は3日、熊本県阿蘇市の草原学習館で会合を開き、3期全体構想(2021年度から期間未定)策定に向けた見直し状況を会員に説明した。14~20年度の2期全体構想の理念を引き継ぎながら、具体的な目標設定を盛り込む方針。
同協議会は牧野組合や行政などで構成。会合には、リモートを含め約70人が参加した。
見直しの背景について、草原面積が16年までの5年間で全体の1・2%に当たる253ヘクタール減少した点や、草原の維持管理に農畜産業従事者の減少や高齢化、後継者不足の課題があるとした。その上で、草原再生の目的に水源涵養[かんよう]や防災・減災機能を追加し、30年後の草原面積を目標設定する案を示した。
協議会では、作業部会などで構想案をまとめて年度内に策定する。(山下友吾)