2月17日付

2月17日 09:29

 今どきの大学生数人と一緒に食事をしようと思っても、全員の予定が合うのは1カ月先だったりする。多くの学生がアルバイト先の緻密な勤務シフトに組み込まれ、仕事のストレスも半端ではなさそうだ▼バイトテロという言葉が生まれている。アルバイトの若者が勤務先で悪ふざけをし、画像をSNSで流すものだ。いささか大仰な定義かと思うが、被害に遭う飲食店やコンビニなどにとっては深刻な事態だ▼原因として、SNSの危険性への認識不足、責任感の欠如、労働環境への不満表明などが挙げられている。それぞれもっともな指摘。仲間との「ノリ」でやってしまう幼い自己顕示でもあろう▼似た行為に成人式での派手な言動がある。周囲は眉をひそめるが若者たちは満足げだ。とにもかくにも注目を集める。裏を返せば、日常生活での充足感が不足しているように感じる▼大学受験のシーズンである。それぞれが将来への目的を持って勉強しアルバイトは社会の見学程度に、という学生生活を親も大学も期待する。しかし、現実はどうだろう。目標が定まらず、勉強に興味を持てない学生も一部にいるようだ▼彼らは4年間という長い時間をやや持て余し、異性や同性グループでの食べ歩きや豪華な旅行を楽しみ、誕生日にはプレゼントを贈り合う。こちらは消費による自己確認の行為であろうか。そのための資金を稼ぐアルバイトにも忙しい。睡眠時間を削るようにして働けば、疲れて眠るのは…言わずもがなの光景が教室に出現しそうだ。