5月17日付

5月17日 09:17

 大半は10代から20代の若者。彼らは普段着のままイスラエルとパレスチナ自治区ガザを隔てるフェンスめがけて進む。イスラエル軍から発射された実弾が体を貫く。それでも若者たちは前に進もうとすると記者は伝えた▼パレスチナ人が故郷を追われた15日のナクバ(大惨事)記念日の前日、米国は大使館をテルアビブからエルサレムに移転した。抗議の大規模デモが続いている。デモはデモでも、死を覚悟したデモである。多数の死傷者が病院に運ばれている▼トランプ米大統領がエルサレムを「首都」と認定したのは、今年秋の米中間選挙に勝つためだ。米国民の約3割を占めるキリスト教福音派の支持を取りつけたい。そのためにはパレスチナ人が何人殺されようが構わないということだろう▼“靴投げ記者”がイラク総選挙に立候補している。「これが別れのキスだ、犬野郎」「(米軍の攻撃で)夫を失った女性、親を失った子どもたちからの贈り物だ」-罵声を浴びせながら会見中のブッシュ米大統領(子)に靴を投げ付けたあの記者だ▼当時29歳だった青年は39歳になっていた。イラク戦争では同胞が10万人以上も殺された。ちなみに米兵の死者は4千人余。共同通信の電話取材に「もし首相になったら、ブッシュ氏や米政権にイラク人に対する謝罪と、(戦争の)犠牲者への償いを求めたい」と語った▼国際社会では米大使館移転や過剰な武力行使を非難する声が相次いでいる。米国は自ら反米の芽を育てながら孤立の道を進んでいるようだ。