1月13日付

1月13日 09:04

 きょうから大学入試センター試験が始まる。この時期は寒波襲来のイメージがあるが、今年もそうなった。寒さ対策はさぞ大変だろう。ほとんど死語となっている「一期校、二期校」世代としては想像するしかないのだが▼1年ほど前、夏目漱石と入試問題の取り合わせが話題になった。漱石の作品が国語の問題になったというなら意外でも何でもないが、漱石自身が問題を作っていたことを示す史料が熊本大で見つかったという話だ▼漱石は旧制第五高等学校の英語教師時代、入試問題を作成する試験委員を務めていた。見つかった用紙には、漱石の自筆英文でナポレオンのロシア遠征などについて書かれており、それを受験生に読み聞かせ和訳させるとの記述があった▼1900年の入試で出されたリスニングの問題らしい。センター試験でリスニングが導入されたのが2006年であることを考えると、かなり画期的だ。英語教師としての意識の高さ、先見の明があったことが分かる▼一方、こちらは高かったのはプライドだけだったのかも。入試出題ミスが発覚した大阪大だ。合格するはずの30人が不合格とされた。出題時点でチェックできなかったのがまず問題だが、その後の対応もお粗末だった。2回誤りを指摘されても、問題の作成者は聞く耳を持たなかった▼漱石の問題に挑んだ受験生の一人は「難問中の難問」だったと回想している。難問が解けず不合格となるならともかく、ミスで結果が変わるようでは受験生はたまったものではない。