10月24日付

10月24日 07:01

 二つの単語を圧着したような造語の代表例を挙げるとすればゴリラとクジラを合わせたゴジラか。海にギリシャ神話の女神の名をつないだ宮崎のリゾート施設「シーガイア」、日本のアニメを表すジャパニメーションなどと数多い▼新型コロナウイルスの感染拡大以降、耳にする機会が増えた造語と言えばテレワークだろう。離れた所を意味するテレと仕事のワークの合成語。IT機器を使い、自宅や外出先で柔軟に働くことを指す▼歴史は案外古く、1970年代に出た概念だとか。それがコロナ禍でいや応なく導入が進み、派生形としてワークと休暇のバケーションを組み合わせたワーケーションという言葉も生まれている▼旅先の保養地でのんびり仕事するイメージか。県が一昨日まで3泊4日で実施した実証実験では、損保会社の社員が阿蘇のホテルでオンライン会議などとともに乗馬やリンゴ狩りを楽しんだという。はた目にはメリハリをつけるのが難しい気もするが▼新たな旅スタイルとして出張先で休暇を取り、滞在を延ばすブレジャーなる言葉も。こちらはビジネスとレジャーの合成だ。こうした新しい働き方は労務管理の見直しが必要だし、導入が難しい職種もあって定着するか見通せない。ただ、働き方の多様化は「都市部にいないと仕事は不便」という固定観念も変えてくれるはず▼観光以外に移住や企業移転を促す効果が働けば、なおのこと良い。県の観光キャンペーンで目にする造語を拝借すれば「くまもっと」のチャレンジを。