1月14日付

1月14日 08:01

 東京五輪の開幕まで半年ちょっとになった。期間中、アスリートが手にするメダルには大会エンブレムの周りを立体的に渦が巻くようなデザインが採用された▼光や輝きがテーマ。反射光でどこから見てもキラキラする様はアスリートはもちろん、周囲で支える人のエネルギーを象徴しており、頑張る人がたたえられる世界になってほしいとの思いを込めたという。実物を拝む機会はそうそうなかろうが、まばゆいことだろう▼こちらのメダルを手にした人たちも、普段はあまり目立たないものの、それぞれの頑張りがたたえられるべき存在である。第120回熊日緑のリボン賞の贈呈式がきのう開かれ、7団体・3個人に表彰状などが贈られた▼この賞は「社会を明るくする運動」の一環で創設され、長年にわたって社会奉仕や環境美化などに取り組む人たちを年2回表彰している。これまでの60年間に受賞者は462団体、1004個人にも上る▼今回受賞した顔触れを見ても、手づくり夜市を開いたり、子どもたちに読み聞かせを続けたりと活動はさまざまだ。若者の流出などに伴う担い手不足で、地域の活動が思うに任せなくなりつつある昨今である。志ある人たちのありがたさが一層増し、それにまなざしを向ける必要性も高まっている▼この賞のメダルには、ろうそくがデザインされている。「人びとの心に灯[ともしび]をともし、世の中を明るくした」との思いがこもる。それぞれの炎はたとえ小さくとも、各地域で絶やしたくないまばゆい輝きである。