8月17日付

8月17日 07:46

 今年の盆休み期間は休み方次第では最大9連休と日並びが良かったが、それも終盤。昨日、帰省客のUターンがピークを迎え、駅などで家族らと別れを惜しむ風景があちこちに。古里でしばし一息つけたろうか▼期間中は車での帰省はもちろん、行楽地へとハンドルを握った方も多かったろう。そんなドライバーがトイレ休憩などで一般道で立ち寄る所と言えば道の駅が思いつく。今や1160駅が登録され、年間延べ2億人以上が利用する▼新潟県内のある道の駅は物産施設のほか、ビジネスホテルやコンビニなどを併設。イベントも開かれていて「ショッピングモールみたいだった」と車で旅を続ける男性が先日の本紙「読者ひろば」面に投稿していた。休息だけでなく、最近は道の駅自体が目的地ということも多いと聞く▼道の駅の創設から四半世紀が過ぎ、国土交通省はその機能を強化しようと有識者会議で具体策を検討中だ。これまでのところ増加する訪日外国人客や少子高齢化への対応、防災拠点化などに取り組む方向という▼県内を見ると、道の駅阿蘇(阿蘇市)のように水を使わずに飲める乳児用液体ミルクを販売。いざという時には被災者に配るという全国に先駆ける動きもある▼駅と聞けば鉄道を想起するが、もともと駅という字は古代律令[りつりょう]国家の下、整備された交通制度「駅伝制」と関係が深い。道の駅こそ本来の意味に近かろう。機能強化で魅力が増せば、一息ついたドライバーに心の余裕も生まれ、交通安全にもつながるはずだ。